006: 練習しようとする意欲が湧かない

うまくなりたい気持ちはあるのですが、どうしても練習しようという気になれません。どうしたらよいですか?
 
 人間の行動意欲の二大要因は、欲望と恐怖です。
 
 このうち恐怖に関しては、お好みでどうぞ。(明日までに七小町を吹けるようにならなければ、妹の命が危ない、部屋の家賃が預貯金残高の全額になる、一ヶ月前の鍋のフタを開けなければならない、携帯電話にスパムメールが毎日1万通届くようになる、など)
 
 欲望を恣意的にコントロールするのが、上手な人生といえます。例えば尺八に関しても、尺八の上達のために、一体尺八で何を吹きたいか、という欲望を常に顕在化させておきましょう。熟練してくると、そんなのはっきりいって何でもよくなるのですが、特にまだ満足な音が鳴っていない段階では、尺八を吹くこと自体が億劫というか苦痛になり、尺八と疎遠になりがちです。
 
 まず、何を吹きたいのか、を考えます。
 
 一番簡単な方法が、普段聴いている音楽を、尺八で吹きます。可能であれば、楽譜を起こして下さい。楽譜は、自分だけが見る、自分だけがわかる方法で書いて構いません。だめだこりゃ、と思ったら、次々と別の曲で試してください。思いつく限りのジャンル・曲目で試してみて、運命の一曲を見つけてください。
 
 次に、何故吹きたくないのか、を考えます。
 
 自分の演奏が、どうにも満足できるレベルとは程遠い内容で、いやになっちゃう、という状態が考えられます。そこで、普段自分が練習している曲の、上手な人の演奏の録音を手に入れて、それに合わせて吹きます。CDなどが手に入らなければ、先生に了解を得て、普段のお稽古を録音させてもらうのも有効な手段です。上手くなった錯覚で、自己を奮い立たせます。
 
 吹きたくなければ、とりあえず吹かない、というのも選択肢の一つです。そのままサヨウナラな可能性もありますが、吹きたくないのに吹かねばならない道理は、ありません。それもまた人生。それでもやっぱり尺八を吹きたいという気持ちがあるなら、師匠や仲間に相談してみてください。誰もいなければ、筆者までメールください。何とかします。
 
 
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posted at 2004年08月26日 00:36 | Comment(0) | 尺八
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