016: メリ音がうまく出ない

自分のメリ音が嫌いです。美しいメリ音を出すには、どうすればよいでしょうか。 (東京都・Kさん・22才女性)
 
 
 メリ音は基本的に、うまく出ません。
 
 楽器の性能にかなり依存するところがありますが、メリ音に関しては、とりあえず鳴ればOK、くらいでよいと思います。
 
 
 メリ音の音色は、悪いのがいいんです。
 
 それがフルートなどと違うところ、12音それぞれが個別の顔を持つ、尺八の醍醐味です。いわゆる、くぐもったような音色、それがメリ音の個性です。
 
 但し、くぐもったままで終わるか、イブシ銀の渋味冴えわたる音色に昇華させるかの違いが、あるといえばあります。
 
 ズバリ、「ユリ」を入れてみましょう。緊張感が和らぎ、一気に安定した音となり、守るだけの音から強気に攻められる音に変えることができます。
 
 あとは好みの問題だと思います。
 
 
 そうはいっても、尺八以外の楽器との合奏時、純粋に持続音楽器として尺八が位置付けられ、全ての音程に均一の音量・音質を求められる場合、これが尺八の醍醐味なんじゃい!という主張は、練習不足の開き直りにしか聞こえません。
 
 そんな時のための対策ポイントとしては、強く吹くことと、デジタルな手孔とアゴの操作です。
 
 強く吹く(息のスピードを遅くしない)ことでメリ音の部分だけ音量ががくんと落ちることを緩和し、デジタルにメリ音スイッチのON・OFFを切り替えることでメリ音の立ち上がりの鈍さをカバーし、前後の音との音程差をくっきりと提示します。
 
 強く吹くことで音程が上がるので、手孔とアゴでがっちりと押さえ込む必要があります。また、タンギングが使える場面では、積極的にタンギングを使っていきましょう。
 
 
 
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posted at 2004年09月05日 00:18 | Comment(0) | 尺八
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