028: 尺八を初めて購入する

尺八を初めて買おうと思います。注意すべき点はありますか。

弘法筆を選ばずといいます。

「上手な人はダメな道具を使っても上手だ、自分が下手なのを道具のせいにするな」という意味に取られがちですが、
本来の意味は、「弘法大師は粗悪な筆を使って失敗して以来、選びうる中で最高の道具を迷わず選ぶようになった、つまり上手な人は道具の選定に妥協しない」ということのようです。(参照:真済編『遍照発揮性霊集』)

尺八に関してもまさにこれがそのままあてはまります。選びうる選択肢の中で最良の鳴る楽器を問答無用に選ぶことから、あなたの尺八人生はスタートします。

鳴る楽器を手に入れたからといってあなたの尺八人生が保証されたものになるとは限りませんが、鳴らない楽器を手に入れてしまうと、その楽器を使い続ける限り、あなたの尺八人生は低空飛行のとても寂しいものになることでしょう。

ここで、あなたが尺八に関して全くのシロウトさんの場合、どれが「鳴る楽器」なのかが判断できないことでしょう。この場合、然るべき人に、鳴る楽器を選んでもらう必要があります。

然るべき人とはどういう人かというと、然るべき音を実際に鳴らすことのできる人のことです。現時点でのあなたの周囲で、最もあなたの尺八魂に訴えかける音を鳴らしている人のことです。(そういう人が師匠を含め周囲にいないという場合は、尺八購入以前に、現在の環境を根本から見直す必要があるかもしれません)

竹製管が性能的には最高なのですが、然るべき竹製管はそれなりに高価です。(但し一般的に、最初に購入するものとして30万円の楽器は高すぎると思います。それ以上の楽器は、自身に相応の判断力がついてから検討しましょう)
まず初学者は、安価な木製管や、プラスチック管を求めることをお薦めします。価格の目安として、最高で1万五千円以内。練習用というか通過点なので、借り物で済ませてもよいくらいです。竹製管は雑な扱いですぐ傷むし、壊れるので、頑丈な練習管でまず扱いに関して、小学校のたてぶえ感覚を抜いてください。
(楽器の扱いというものは、図らずも実力に比例します)

練習管である程度修練を積むと、実力に楽器が追いついてこなくなります。その時が買い替え時です。目安としては、人に竹製管を借りて試しに吹いてみて、こりゃあいいやと思えたら買い替えを意識してください。

 

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posted at 2004年09月17日 02:35 | Comment(0) | 尺八
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