035: コロコロができない

琴古流技法「コロコロ」がどうしてもうまくいきません。やり方を教えてください。

コロコロはもともと琴古流の技法ですが、面白い音が鳴るので、最近の現代曲でも積極的に採用されています。

コロコロがうまくいかない原因は、以下の2点が考えられます。

A.指の動くスピードが遅すぎる
B.孔の開閉の方法を勘違いしている


A.について、具体的にいうと、指の関節の使い方の問題の場合がほとんどです。
指を曲げ伸ばしして、孔を塞いだり、開けたりしてはいけません。
爪の方から数えて一番目と二番目の関節は、少し曲げたままの状態を維持し、関節を曲げている角度を変えてはいけません。
動かしてよいのは、爪の方から数えて三番目の関節のみです。
ちょうど、机の上に手を置いて、イライラしながら人差し指で机をポンポンと叩く感覚です。

これを、開ける時に指をぴーんと伸ばし、閉じるときにふにっと曲げて、とやってはいけないのです。
(このことに関して、「上達塾022.指が動かない」でも触れられています。ご参照ください。)

B.について、第一孔(右手薬指)と第二孔(右手人さし指)をバタバタと速く開閉する、とだけ思っていると、
いつまでたってもコロコロになりません。

まず両方とも閉じた状態から、1開→1閉→2開→2閉→1開・・・と繰り返す、これがコロコロの極意です。

ポイントは、開けたら閉じる。完全に閉じ終わるまで次を開けない。両方とも閉じている瞬間がないと、コロコロになりません。
片方が閉じ終わるまでもう片方は閉じたままなので、開閉のスピードはそれほど速くなりません。

両方とも閉じている時間がないと、
↓このようになります。
コロコロもどき・ダメな例

本当は、このようになります。
コロコロの演奏例

練習方法としては、「開ける」→「閉じる」→「閉じ終わったから次を開ける」、を実感できるスピードで始めて、
徐々に速くしていく方法が一般的というか、これしかありません。

コロコロの練習例

これを聞くと、コロコロという特徴のある音は、実は一孔とニ孔が両方とも閉じている瞬間に鳴っていることがわかります。

指のスピードが重要なのではなく、開閉のタイミングが重要なのです。


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posted at 2005年01月23日 20:07 | Comment(0) | 尺八
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